ブラックホール

わら草履の記

徒然、藁ぞうりを履いて歩く

目を瞑って歩けば宇宙の果てまで

目を開けると働き蟻の行列、蜜蜂の群れ

陽炎の夏は短く、早や風すすき

 

全ては留まることを知らない

風も水も、、光さえ

人の道も果てしない

何所へ向かっているのか

誰が知ろう

 

秒針の音は高く

容赦なく今を過去へと切離す

明日はまだ見えないのに

もう還れない残骸の時片の山

 

人は思い出に酔い生きることはできぬ

人は新しい風と光を額に目を醒ます

人は、ただ、わら草履をはいて歩いて行く

前向きにどこまでも、、、

 

(2010.10.15金 藁人 ) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三人展作品例 (一部)

「縄文の鳥」樽門 豊

「牛」川口久彬

「早春」大塚楯征